眠っている間にやせられる?

「眠っている間に痩せなさい24時間ノンストップダイエット」(N・スタルヒン著)という本には、「ご飯を野菜感覚で食べて、睡眠中も脂肪を燃やしましょう」と書いてあります。

 

A.まちがい

 「ある種のアミノ酸を数種混合して摂取することにより、基礎代謝が高まる。さらに糖質(御飯)といろいろな種類のタンパク質を含むバランスの良い食事をすることによって、寝ているうちに糖質がアミノ酸の助けを借りて皮下脂肪を燃やし、理想的なダイエットが可能になる」という主張ですが、このような事は科学的に証明されていません。

 

 眠っている間というのは、身体は栄養を蓄えようとしますし、実際最低の代謝しかしていないわけですから、その間に集中して皮下脂肪が燃焼するということはありません

 

 また、アミノ酸を混合摂取したからといって、簡単に基礎代謝は上がりません。基礎代謝を上げるためには、普段から運動を習慣化し、血液の循環を活発にし、実際に様々な代謝が速く行われる体質にしておくこと以外に方法はありません。

 

 この本の場合、実際に載せられているメニューを見ますと、1日800~1400kcalと低エネルギーの食事になっていますから、これが実行できれば、やせて当然です。読者の受けばかりを狙って、タイトルを誇張しすぎるこの傾向は良くありません。

 

出典  まちがいだらけのダイエット

鈴木吉彦 著 (株) 保健同人社 発行

 

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この記事を書いた人

鈴木吉彦医学博士。糖尿病分野で名医ランキング2016〜2023まで、常に掲載。Best Doctor  慶応大学医学部卒。
元、日本医科大学客員教授。現、HDCアトラスクリニック院長。
毎月通院糖尿病患者数1000名以上の糖尿病外来と併行しGLP1ダイエット外来の運用責任者
英文論文は沢山:IP:400以上。70冊以上の書籍の出版経験をもつ。累計100万部以上の書籍を出版。主たるサイト:
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https://www.glp1.com/
GLP1製剤「サクセンダ」について解説。未承認のGLP1製剤については、その危険性についても解説。現在、世界で最も注目されている糖尿病+肥満(Diabesity)やメタボ+肥満(Metabesity) を専門とする内科医師。
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